この週末は本を読むことに集中していました。
読んでいた本の1冊には大熊一夫さんの書いた「精神病院を捨てたイタリア、捨てない日本」があります。目から鱗です。僕の理想としている形がイタリアで既に形となり、それも何十年も継続してきている。イタリアは経済力で言えばヨーロッパで4位。イギリスやフランス、ドイツに後塵を期し、挽回は出来ないでしょうが、精神医療ではもっとも進んでいる国ではないでしょうか。そもそも国内総生産(GDP)でみる経済力は考え方がおかしい。何をするにもモノを大切にしなければしないほど、欲望を煽れば煽るほど、馬車の如く働けば働くほどGDPは増えるかもしれない。でもそれで幸せか?豊かか?答えはNoです。
どうすれば人は幸せに、豊かさに近づけるのだろうか?
そんなことを週末には考えたりしていました。答えはいつも同じです。まずは前回お話したように「時間」を持つこと。我々がもっとも豊かである、幸せであると言える瞬間は何でしょうか。それは自分自身の時間を持つことではないでしょうか。私であれば読書をする時間、知らない場所に旅をする時間、友人とじっくりと人生を語り合う時間等。現代はこの時間でさえ労働に費消してしまっています。お金が無いから働くんだと言われるのであれば、なぜあなたは時間を労働にたくさん費やしているのにお金が足りないのか?自身が無知である、働いている企業が悪質な働き方をさせている、より大切なことに時間を割く必要性があるため(例えば子育てなど)のいずれかでしょうか。僕はそんな方には、自分の時間と大切なものへ割く時間とお金に換える時間を問い直してみて下さいと言いたいです。その上で、自分の時間が全くなくなるくらいにお金に換える時間に割く必要性があるのであれば、それは不健全な労働になり、仕事を変えるか、所得補償を受けながら今の配分を維持するかでは?と助言すると思います。自分の時間とは「文化的な生活」を営む時間です。
日本国憲法第25条では、健康で文化的な最低限度の生活を有する権利を国民が持っていることを謳っています。文化的な生活は必要なのです。
そして今日言いたい事はもう1つ。
テーマに掲げた色々な事から距離をとる大切さです。
あなたが現在生活している中でどっぷり浸かっているモノ・コトはありませんか?
例えば、モノで言うとスマートフォンです。これは持っていても良いですが、人をサル化させる代物です。「人は考える葦である」とパスカルは言いましたが、人間はか弱い存在でも思考をする偉大な生き物であることを言った言葉、だったと思います。
この考える葦であるはずだった人間がスマホを頼りに調べる、考えずにググればすぐに答えが出ると思い考えない。知識もスマホ任せ。人のことは言えないと思う部分もありますが、とかく今の人たちは読書も議論も少ない印象です。
そしてスマホをいじる時間は自分の時間ではありません。皆、時間をドブに捨てています。文化的な水準が落ちていく兆候ではないか。そんなことも考えてしまいます。
そして会社。あなたの勤めている会社にもどっぷり浸かったままではないでしょうか?すべてを捧げんとばかりに会社に忠誠を誓っている方がいまだに少なくないようですが、会社はあなたを守ってくれません。業績が傾けば容赦なく解雇します。
あとはテレビ。テレビでためして〇ッテンとか、種々の健康番組です。NHKなのでヘタなものは放送しないだろうと思っている方は、テレビにどっぷり浸かっています。見たこともないような野菜ですとか、調理法が紹介されたりするとスーパーからその商品が忽然と消える。なーんてこともしばしばです。
最期に国や県、市など行政。これらもまともに信じている方はどっぷり浸かっています。国は国民の、県は県民の、市は市民の幸せを実現させるためにあるのでは無いです。一部にはあるかもしれませんが、大多数は税金というその集金力を使い、効率の良いお金集めをし、一部の人間が不労所得で高笑いしています。
ここで挙げたのはほんの一例ですが、一度距離を測ってみましょう。
スマホを1日に何時間もいじくっている方。1日何時間をスマホに捧げていますか?それはあなたの幸せを満たすのではなく、広告業や、SNS業者、アプリ会社の収益となっています。
会社もがむしゃらに働くのではなく、自分が早く帰ってやりたいことを実践している時を創造してみて下さい。どちらが幸せですか?残業をしなくては生活が破たんするのであれば、あなたは「自分の時間」を捧げてまでお金に換える労働をしていますから不幸せです。労働が好きな人は可哀想ですが、やりたいことが見つかっていないのでしょう。
テレビも観ない日を作りましょう。テレビは時間の無駄です。ニュースも見る必要あるでしょうか。新聞も然りですが、意図的に記事を選んで載せています。地球の裏側の情報が僕らに必要でしょうか。要りません。必要なら自分から調べています。
行政も疑ってかかる方が賢明です。常に嘘をついているのではないかと否定してかかるまではしなくとも、本当に言っていることは正しいのか、実際に分かりません。また、行政の方達はあなたのために仕事をしていません。毎月の給料が欲しいからであり、昇進をしたいからです。
誤解無く言えば、これらから完全に遠ざかれとは言っていません。どっぷり浸かっていると感じたら、少し距離を置きなさいと言っています。
距離を測り、自分にとって適度な距離で付き合えば、あなたは幸せ、豊かさに少し近づけるのでは、そう思い、今回はこのテーマで書いてみました。
一度距離を測ってみませんか?
あなたのどっぷり浸かっているモノ・コトはなんでしょうか?
以上
〈募集してます!〉
①田舎(岐阜県下呂市の山奥)で面白いこと一緒にやっていきませんか?例えば
・国内外の方への民泊業
・精神的な危機に陥った場合の駆け込み寺的な場所づくり
・自然を生かしたレストラン
・障害を持っているが農作業を覚えたい、またはインターネットを使った事業をやりたい
・障害を持っていた方が障害を持っている方に就労場所を提供する(ピア作業所)
②都会(名古屋市)で面白いこと一緒にやっていきませんか?例えば
・高齢者が高齢者を介護するヘルパーステーション
・一芸に秀でているので講座を開いてみたい
・田舎のキラリ光るものを売ってみたい
など、小商いを始めたい方歓迎します☆
上記の件でボランティアさんも募集しております。詳しくはお問い合わせください。