働き方を自分でデザインする~3つの働き方~

私の周りでは、普通に生きていく土俵から自ら、または望まずして降りた方達が少なくありません。現代の日本では多くの方が良い学校に入り、良い企業に入り、定年まで勤めあげ、厚生年金をしっかりもらって余生を過ごしていく生き方を是としています。電車で表現するならば、悠々自適な余生行き(帝大、大企業経由)でしょうか。私も人生の途中まではそれを良しとして目指していましたが、大学受験の時に電車を降ろされ、その後はその悠々自適行きへの電車に乗りかけはしたものの、結局、自ら降りた格好になっています。

 

ここで今日の結論をサッサと言っておこうと思います。これからは自分の働き方をデザインする時代です。それには3つの働き方が考えられます。いや、3つの働き方がベースになり、その組み合わせで働き方を決めていくようになります。以下3つの働き方です。

 

 

①電車に乗り、誰かに連れて行ってもらう

②電車には乗らず、自分で道を作る所から始める

③何もしない

 

 

です。

①は電車に例えましたが、どこかの組織に遣え、働いていく方法です。これは楽な道です。いや、楽な道かは個人の価値観や環境にも拠るかもしれません。線路は敷かれていますし、電車も常に動いています。どの駅で降りるかは自由ですが、最終目的地までそれなりに仕事をすれば辿りつけるかもしれない。その代わり人の理想(会社は創業者の想いが形になったものです)へ自分の時間を売ってお金を稼ぐためやり甲斐はありません。その代わり自分で考えることが少なく楽です。

 

②はお分かりかも知れませんが自分で仕事を起こしていくことです。動機は様々です。電車(会社)から無理やり降ろされた(クビ)、自分からやりたいことがあって辞めた他、色々とあるでしょうが、自分で道を切り開こうと考えた方が②と言えます。これは大変な道です。なぜならまだ道が無いからです。道を拓き、線路を敷く(会社を創る)か、取り敢えず道だけを作る(個人事業主)かはその方の考え1つです。道は行き先もはっきりしていません(実は①も行き先が示されているようで不透明なのですが…)し、自分が動かなければ何も起こらない。その代わりにやりたいことを実現できる。自分のやることそのものが道になっていくのです(道を作った責任は自身が負います。それも1つの醍醐味?!)。

 

③はその通り何もしないです。ただ漫然と時間が過ぎていくことを待つのみ。または積極的に何もしないというのも③に入るでしょう。

 

この3つの働き方の組み合わせこそ、あなたがデザインしていく働き方なのです。はっきり言っておきますが、この3つの働き方の優劣もなければ、絶対的な価値もありません。1人1人が良いと思う道を進めばいいのです。私で言うと②になります。ただ、やみくもに道を作るだけでなく③も取り入れていき、道をどのように作ればいいのかを思索する時間を確保するつもりです。

 

都会に身を置く方達は③である方が多いです。特に私が関わっている精神障害の分野では多くの方が①で働くことにためらいを持っています。1つは雇用主側に偏見がある、自身が①であったときに辛い経験をした、漠然と社会で働くことに恐怖を覚える等。だからこそ私は②を彼らに勧めています。②で行ってみてはどうかと話をすると、「自分でやろうとすることがない」、「僕には無理だ」、「才能がない」等、否定的な意見が出てきます。そして「そんな大きなことは自分では出来ない」となります。ただ振り返ってみて下さい。②は自分で道を作るものの、線路を敷くか、舗装するか、それともどうにか通れる道で良いかを決めるのはあなたなのです。線路を敷かないといけないと思っているのであれば、それは違います。今は幸いITツールが発達し、テクノロジーの進化により、職人で無ければ出来なかった分野が「素人+ツール」で太刀打ちできるようになってきています。3Dプリンターは渋谷でやってみましたが、凄いです。樹脂と3Dプリンターとダウンロードした設計図の3つあれば何でも出来ます。大きな工場が必要だったようなことが、数万円のツールと自分がいるだけで出来るのです。それを請負で作るだけでも仕事になるかもしれません(とはいうもののテクノロジーの進化であっという間に陳腐化します)。

1つ、資本をかけずにマニュアルレイバー(人の手で行う)からテクノロジーにより機械にとって代わる分野を模索してみると面白いかもしれません。私はこの分野は電子書籍と翻訳の組み合わせだと思っています(それで電子書籍出版支援事業を始めています)。

 

話が逸れました。②はおススメしたいのですが、どうしても性に合わない、①でそこそこお金を得て③の割合も増やし趣味の時間を作りたいという方がいれば、それでいいと思います。③で敢えて一切働かずに生活保護(ベーシックインカム)で生活していくのもありと言えばありです。肝心な点は「自分で自分の働き方をデザインしていく」ことにあるのですから。

 

働き方(生き方)に悩んでいる方はこの3つをベースに考えてみてはいかがでしょうか。私で良ければ相談にものりますよ。今日はここまでにしたいと思います。