都市になくて農村にあるもの。都市にあって農村にないもの

ずいぶんとブログをほったらかしにしていましたが、書きたいことが無かった訳ではありません。春になり仕事が1つ片付いたこともあり、ゆったりとした気持ちで書きつづってみようと思います。

 

今回のタイトルは都市になくて農村にあるもの。分かりやすい題名です。私が農村でも生活をするようになって丸1年以上経ちましたが、改めて農村にしかないものは日本にとって宝であると感じます。

今後農村で事業を起こしたり、地域おこしをしていくには、やはり都市にあるものではダメだと思います。その考えを基本に置くと、地方創生、国土強靭化政策で行われることはミニ都市を地方に作ることになりかねないと考えています。勿論、それでは本当の意味での地域おこしになりませんし、つまらない。

私が都市になくて農村にあるもので思いつくのは

・きれいな水

・豊富な水

・豊富な森林資源

・たくさんの虫

・美しい夜空

・おすそわけ経済(贈与経済)が活発

・諦める経済が相対的に残っている

・美味しい野菜

・広大な土地

・素朴な住民

・住民同士の自然な助け合い

・食肉施設

・静かな環境

・どれだけ煙を出しても文句言われない(火が使える)

・魚釣りが堪能できる環境(鑑札が必要だけどまぁ年券は安い)

・豊富な竹

・たくさんの空き家

・女性がパワフルで元気

・隣同士のつながり

・地区役員会の多さ

・高齢者が元気な方が多い

・地域によっては因習が多い

・寄らば大樹な人も多い(上の役員、区長さんが良いといったら良いみたいな)

など。

 

逆に都市にあって農村にないものは

・おしゃれな店

・色々な国の料理店

・外国人に比較的アレルギーが少ない

・外国語が話せる人が比較的多い

・タワーマンション

・高等教育機関

・便利な公共交通網

・いつもどこでも混雑している

・やかましい環境

・コンクリートジャングル

・人がどこか疲れている

・高級車に乗っている人が比較的多い

・高齢者が暇にしている(テレビが唯一の友達)

・徒歩圏に医療機関がある

・家賃が高い住宅事情

・健康を過度に気にしている

・個人主義的な人が多い

・近所づきあいは薄い

・ITリテラシーが高い

など。まだ沢山出てくる。

 

こうして考えると必然と豊富できれいな水、付加価値が高い野菜をレストランに卸す、虫を捕まえて都市で販売、静かな環境で時を過ごしたい方へ空き家を使った住宅提供、豊富な森林資源でエネルギー自給へ(薪ストーブなどの販売)、日本人・外国人釣り客の誘致は農村→都市へ有効な事業だ。

また買い物のITを使ったAmazonや楽天での代行購入、街へ買い物に行きたい方へ買い物タクシーサービス、都会の多国籍料理を日替わりで楽しめる飲食店、外国語を教えるなどの仕事ができそうである。

上手く都市と農村の間のズレを埋めていく裁定取引(違う場所で同じものが違う価格で売られているとその差は誰かが安いほうから仕入れて高いほうへ売ることを双方が同価格になるまで行うため同価格に収斂していくまで続く取引のこと)が出来ればお金をもうけることはそれほど難しくないと思う。現に自分が野菜を売っているが、農村で作る・売るなどされている野菜は信じられないくらい安い、正直2倍で値付けされていても買うような品物もある。これを考えるのも楽しいし、実践に移し1つでも売れたら相当嬉しい。自分で考え、自分で動く、自分に責任を持たせ、その見返りに儲けがある。シンプルだが、これが経済的に成功する近道であるように思えてならない。