昨日は大学の先生と忘年会ということで山之口にて話をさせていただいた。
その中で、今回の題名が頭の中にすぐに出てきた。というのも山之口では学術(研究)と実地(地域の現場での日々実践)がバラバラだということだ。山之口地区は110世帯350人ほどの地域で下呂市萩原町に属する。人口は900人強いた1960年代より漸減し、今は社会人口減(就学、就業などで地域から離れていくこと)が止まり横ばいないし微減となっている。しかしながら65歳以上の人口比率は萩原町内で1番高く40%を超えている。さらに社会人口減がとまったとしても自然人口減(つまり死亡者数が出生数を上回ること)が子供が少なくお年寄りが多いため今後加速していることは容易に想像できる。区長は人口減少に危機感を持ち何とかしたいと考えているが、それを実行に移すことはしていない。どうして良いのか分からないのが実情だと思う。日々話をしていて実感する。さらにこの地域の未来を考えていく会があり、そこの会長さんとも仲良くさせてもらっているが、彼からも具体的な地域を盛り上げていく(内外に発信するような形で)ことはない。先日、会長さんと話をしていたが、僕から答えがある程度見えてはいたが、このような質問をしてみた。「隣の地区では僕らのいる地区で活動している大学の先生(30年以上山之口で活躍)から何か協働でやっていこうと言う気概が見られるが、山之口はやるつもりはあるのか?」と。案の定回答は「考えてない」だった。理由としては大学の先生は頭でっかちだから、言うことは素晴らしいんやがな、理想論等々散々なものだった。
ここに学術と実地の融合の大切さを感じる。したたかさを持つ地域はお互いを使おうと考える。win-winの関係なのだ。学術で言えば、実地で自分の立てた仮説を基に動き、出てきた成果は論文としてかけるし、その動きが他の地域に波及すれば先生自体他の場で活躍の場が広がる。実地にしても学術を生かすことにより地域が面白くなるのであれば、地域はいきいきしてくるし、他の地域から視察も来、より学術と実地の協働が進むと思う。一度きっかけがあれば必ずこの動きは活発になっていく。お互いを毛嫌いしていてはならないし、何しろ「詰まらない」。
僕ははっきり良いたいが、この地域のためを思って人口減少を食い止める!なんて野心は持っていない。この地域が自分の活動場所として理想だったこと、思いも寄らない縁があったことにより来て活動しているまでだ。
ただ、僕は大学の先生の知見を活用し事業を進めていくつもりだ。どんな分野でも論文の内容は玉石混合で、経済学のペーパーを読んでもくだらないと思うものもある。それでもこれは!と思うものもある。幸い、地方創生で大学と協働することで頂ける予算も出てきている。最大限に資金も知恵も活用するべきと言うのが僕の私論である。
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