僕は名古屋と岐阜県下呂市の中山間地を毎週行ったりきたりしながら生活をしている。つまりに拠点居住だ。名古屋という都会と下呂市萩原町山之口という農村を行き来するたびに、その道中で色々と考える。僕のライフワークになるであろう「生きるとは何か?」(自分の屋号に暮らし方研究所と銘打っているだけあって)を考えることが多い。では生きるとは何なんだろうか。それを考えることによって今回のテーマに挙げた「生き辛さについて」が分かるような気がする。
さて早々に結論を言おう。僕が考える生きるは「人間という種として子孫を残し後世へ存続させること」だ。どんな動植物でも子孫を残さずして死んでいくことは種が存続していくことに貢献できなかった点では失格である。僕がすごいなと思うことに、現在残っている種で子孫を残す時に、きちんと種が残るように子を産むことだ。マンボウであれば億の子を産むし、大型哺乳類で一頭しか産まない種もいる。マンボウであれば99.999%は他の種に捕食されたとしても0.001%残っているなら100匹は生き残る。逆算をするように子を残す。それが出来なかった種は絶えているのだろう。
彼らは生き残すために必死に頑張る。とにかく後に繋ぐために。
人間はどうなんだろう。歴史書などで読んだ事はあるが、縄文時代や江戸時代の人々の生活はどうだったかは本当の所分からない。誰も真実を知らない。ただ、戦前にどのような生活をしていたのか農村の古老に聞くと、春から秋にかけては野菜やコメを作り、冬には炭を焼いたり、縄をなったりして生きていた。それは生きていくためにしていたのは当然だが、子供を食わせていくために必死に頑張っていた。現代ではそのような姿を見ることは少なくなった。博物館でしか見れないかもしれない。人々はお金を稼ぐためにあくせく働き、地位や名誉のために切磋琢磨して生きている。「子孫を生き残すために働くこと」を忘れてしまったのだろうか。そうであれば、それが人間という動物がぶち当たっている生き辛さに繋がっているのではないだろうか。人々は生きるという根本的な問いに対しどう答えるだろう。答えられないのであれば考えたほうがいい。何か哲学のようだが、これは哲学者だけに任せておくべき課題ではない。僕もまだ31年間しか生きていないので明確な答えは見出せていないし、今後答えが揺れ動くかもしれない。でも根底には子孫を生き残すために生きているんだと思い生きていきたい。
では子孫を生き残すために生きるとはどのようなことを指すのだろうか。僕が考えるに、それが衣食住を自分で出来る限り賄う生き方だと思う。他人に生きる根源を預けていてはあまりにもリスクが高い。食べるものは自分が種から蒔き、収穫まで見届ければ安心して食べることが出来る。住む所も自分が修理出来得る程度の建物があれば良いのだ。着る物も海を渡ってきた誰が作ったか分からない様な代物よりも、自分または近しい方が作った物の方が長く直して着ることが出来るだろう。食に関しては僕は取り組みだしたが、衣と住についてはまだまだ修行不足だ。自分のペースで衣と住はシフトしていきたい。
タイムリーな話題で、マンションの杭が浅く打ち込まれており傾く問題が出ている。こう言ってしまえば身も蓋もないが、自分の手に負えないような代物に手を出してしまった人の責任だろう。お金を払ったのにとか何とかは根本的な問題ではない。食に関してもTPPが発効すれば入ってくるものの関税が完全撤廃する種目が多いのだとか。これは上の考え方でいえば手を出さない方がいいだろう。自分の出来る範囲から自給を始めるべき、または信頼の置ける人に依頼をすることが肝要だ。衣に関しても僕は児童労働を少し研究していたが、とんでもない労働環境で子供・女性に作らせたものを我々が着てしまっている可能性は高い。なぜ巷の大型衣料品店が安い価格で売れるのかを考えてから買った方が良い。
生き辛さを抱えた方は思い切って衣食住を自給する方向に舵を切ったほうが今後の人生が上手く行くかもしれない。そう考えているが動けない方は是非相談して欲しい。糸口が見つかるかもしれない。
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丸大 (日曜日, 13 12月 2015 20:35)
子孫を残すことを考えると、結婚も考えていかなきゃいけない問題になりますねぇ。
相手が誰でもいいという訳にもいかないから難しいとこだけど。
今現在、子孫を残せてないということは私は種としては失格かな。
先のことは分かりませんが、まぁ自然な流れに身を任せていくとしましょうか。
失格でもいいや、それもまた人生。
TAKASHI Yamauchi (日曜日, 13 12月 2015 20:53)
コメントありがとうございます。
子孫を残せてないので私も失格になりますね・・・
結婚をしないと種は残せないという考えもある種現代思想なのかなと思ってしまいます。
好きになったら結婚なんてどうでもいいから交尾し、結果子孫が出来る、そんなもんだったんだと歴史を紐解くとわかってきました。その意味ではフランスで婚外子が社会で認められているのは生きやすさに繋がるのでは?と思います。
失格でもいいんじゃないですか?人生は一度きり。やりたいようにやれば良いじゃないですか☆