モバイルハウスを作る

皆さんモバイルハウスをご存じでしょうか。

モバイルとは英語で機動性のあると訳されます。その名の通りモバイルハウスとは車輪のついた家ではない家と言えます。日本の建築に関する法律の骨幹を成す建築基準法には、家とは、基礎が定着している家とあります。モバイルハウスは移動可能な家として基礎部分がなく、建築上は家と分類されません。ただ、人が住むうえでは歴記とした家であります。

私が初めてこの家の存在を知ったのは坂口恭平さんという世間でいう変わり者である方の本に出会ったことに由来します。早稲田大学で建築の勉強をされていた坂口さんですが、大学のゼミでも下水漕に何日も入った感想を述べたり、ホームレスの方に0円ハウスの建設方法を教えてもらったり、ユニークな存在であったようです。

さて、今回、待ちに待ったモバイルハウスを制作し始めました。今回のテーマは「起きて半畳、寝て一畳」です。テーマの如く、起きている時は半畳のスペース、寝るときは一畳のスペースで充分という先人の言葉を信じ(?)、取り掛かりました。

でも皆さんご存知ですか?畳の大きさはその地方によって異なっているのです。こんなサイトがありますので参考になさってください(畳アラカルト http://www.tatami-alacarte.com/tatami_iroiro/tatami_size/)。今回はここ名古屋で流通している中京間を採用していますので縦1.82m、横91cmとなります。

この広さで、果たしてどのような家になるのか?ちなみにこの家が出来たら実際に私が住んでみてリポートもしたいと思います。NPO暮らし方研究所を立ち上げただけあって、暮らし方について研究をしていく次第です。

家って3LDKや1Kなど決まったものがあって、決まった以上の広さがないと家じゃないと思っていませんか?それは全部でないモノの、家を売りたい住宅業者が儲けるためにしている広告(プロパガンダ)の影響が大きいと思います。常識は過去には非常識だったとあるように、今後、今の常識が通用しなくなる時代が必ずと言っていいほど訪れます。

頭を柔らかくしておくことはいつの世も大切です。でないと狡猾な輩に骨の髄までしゃぶりつくされる結果となります。さて、どっちがいいでしょうかね。