シェアハウス事業を進める中で、中古品をきれいに仕立てることを経験した。人から共用設備として使ってと頂いたものであるが、経年劣化・掃除が行き届いていない等から汚れが著しい場合が多い。冷蔵庫や洗濯機を10年洗わないとここまで汚くなるか。反対に、良く磨いた後に、良くここまでピカピカになったもんだなぁと感心もした。
日本はリサイクル店が多い。特に経済低迷後は増えている。資料があったので川崎市のリサイクルショップの店舗数で見ていくと(川崎市役所http://www.city.kawasaki.jp/300/cmsfiles/contents/0000027/27549/nendo.pdf)
2000年で250店舗、2011年で400店舗となっている。リーマンショック翌年に約170店舗も増えている。なぜこんなにリサイクル品が出回るのだろうか。当然、中古品が多いということは買い替えることが多いとも言える。国民生活基礎調査では世帯数と平均世帯人員数を出している。平成25年の資料だと、最新のデータ(2013年)では平均世帯人員数は2.51人。世帯は約5000万世帯だという。1953年は世帯数は1800万世帯ほどだった。ただ、平均世帯人員数は5.00人を超えていた。
そしてもう1つの情報として、家電製品の国内出荷数を見てみる。冷蔵庫で見るが、冷蔵庫は今でも年間国内に400万台を出荷している。冷蔵庫は余程のことが無い限り一家に1台であるので、ここ15年で平均30万世帯強しか毎年増えていないのを考えると、一家に2台持っている家が増えているか、買い替えているかのどちらかになるだろう。勿論、後者が多いと思う。
これだけ国内出荷数が多く、世帯が増えない(今後は個人化の流れで核家族から単身者が増え世帯数が伸びていたが、これも頭打ちになってくる)ことを考えると、リサイクル品流通量は更に増えてくるという訳だ。世の中は簡単にはマインドシフトしないと考えるので、家電製品を頻繁に買い替える家庭はしばらく減るとは思うが高位で推移するだろう。
私が古物商に参入するのはこういった理由がある。頻繁に買い替えるが、少し型落ちで磨けば美品として売れるし、こういった商品へのニーズは根強い。
それにしてもこの国はモノ余り立国だ。信じられないモノが社会に溢れている。食べ物、乗り物、着るもの、楽しむものetc...
資本主義経済がここまで高度化(決して誉めている訳ではない)してくると、こうまでもモノが余るようになるのか。
シェアハウス事業にしろ、リサイクル事業にしろ、この2つの事業は過渡期的な事業である。二拠点居住をする上で、この過渡期にあたる今を、事業の良い機会として捉えてはいきたい。もうけるのではなく、最低限の経済収入を稼ぐために・・・
コメントをお書きください